ZEN BRUSH de 書!!

皆さんに書の楽しみを伝えたい想いで、iPadで書道をしてみました。iPad pro 書道家のブログ

女 ≒ 母!?

一週間作品詰めで、

 

思うようにブログが書けていなかったのですが、

 

久々の投稿です!

 

 

さて、今日は女と母という漢字は、形は全く違えど、

 

古代文字の時代まで遡ると、

 

同じような象形をしてたんですよ。

 

iPad 書道家、田中逸齋がiPad proとApple pen、ZEN BRUSH 2で

 

書いてみましたので、以下をご覧ください。

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どうでしょう?

 

似てませんか??

 

『女』という古代文字の中に、点が二つ入るだけで、

 

母になるんです。

 

では、この点は何を現しているのか。。

 

 

 

ヒント

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あの点は女性の乳房を現しているんです。

 

納得。。

 

そして、古代文字の後に登場してくる文字は、

 

隷書体という文字です。

 

時代は古く紀元前400年から後漢時代の200年ごろまで

 

盛んに使用されていた文字です。

 

下図が女と母の隷書体

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どうでしょう。まだ女という文字と母という文字はまだまだ似ています。

 

この文字が時代を経て、変遷してくるわけですが、

 

ここで不思議なのは『女』という文字。

 

今の女と何が違うか。

 

赤丸で示したように、一画多いのです。

 

この女と母、普通に時代を変遷してきたのであれば、

 

以下のようになっていたはずです。

 

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なぜ、上のように変遷してこなかったのか。

 

私の推測ですが、隷書体と現代の文字を比較してみていくと、

 

多々違う表現になった文字が見受けられるのです。

 

隷書体が盛んに行われたのは、竹に書かれたものであったり、

 

石碑に彫られたりしたものが主流であり、

 

しっかりとした紙に書かれた形として残されなかった。

 

石碑は時代とともに風化したり、欠けたりしますから、

 

その風化したものを見た後世の方が、

 

誤って書いたのが女と母の違いではないかと思っています。

 

 

もしかしたら、女が上のようになっていたかも、、

 

なんて思うだけで、

 

ワクワクな私です。

 

 

女と母の違いの話でした。